低所得層向けビジネスは無理難題なのか


私は仕事ではSRIのアナリストをしながら、現在、BOP、Base of the pyramid、(つまり、所得人口ピラミッドで言えば底辺にあたる部分にいる人々とのビジネス)の研究、または明確に言うと、低所得層向けビジネスの研究をしています。

会社では、「今までお金にならなそうなビジネスだった、公共セクターから漏れでた部分のビジネス全般はソーシャルビジネスやBOPビジネスで、その担当は君」みたいな位置づけのようです。

ソーシャルビジネスに詳しくなってしまったのはいつからか・・・思い出せばきりがありませんが、確か、イギリスではじまった「ソーシャルエンタープライズ」を研究したい、と思ったのが2002年、日本に帰ってきて色々な会社や総研を回って、この話をした時に、面白そう、と思ってくれた会社が私が今いる会社です。

この時、少し面白い話があって、実は競合他社である会社にも面接に行ったのですが、その時、面接官になってくださった方のほとんどは「まあ、あまっちょろいことを言ってるやつだな」と白けていたのですが、一人だけ、そう、ほかの面接官より若かったのですが、「なるほど。それをしたいんだったら、あの会社に行くといい」と教えてくれたのです。多分、あの方しか「ソーシャルエンタープライズ」が何なのかを明確に定義付けできていなかったのだと思います。

その「あの会社」が今の会社。すごいご縁だと思っています。

現在、そのソーシャルビジネスの先を超えて、低所得層向けビジネスという中でもニッチな部分に焦点を当て始めて、深堀しています。

通常海外ではBOPビジネスと言われるのは、Very bottom of the pyramidというか、本当にBOPビジネスの底辺を指すわけですが、多国籍企業の海外の事例などをみていても、そこまで底辺向けの商品サービスでなくても、BoPと呼んでいます。

そこに使われる概念は一緒だからでしょうね。

というわけで、最近はこうしたビジネスの可能性を真剣に議論する日がくるのではないか、と研究をずっとやってるんですね。

無理難題だと言われます。確かに、「売りつける」(Selling to the poor)方式では、無理難題です。

私も貧困削減NGO出身ですから、色々精神的にそれはちょっと、というのもあるだけでなく、ターゲットとしてだけ見続けるのは非常に浅いビジネスしか生まれません。

現在、次のBOPのステージということで、BOP2.0という考え方が出てきています。言葉が先行すると、誤解を招きやすいので、問題ですが、BOPの完全なるパラダイムシフトが必要となり、少しずつパラダイムシフトを成功させた事例がみつかりつつある、ということです。

これから面白くなる低所得層ビジネスだと思っています。

この不景気の中、でてきたイノベーションの一つになりそうです。

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