BOPビジネス促進派かどうか?


このところ、アライアンス・フォーラム財団さんのところに先週から2回立て続けに行ってきた。Nさんに今週2回もお会いしたし、明日も会うかもなあ。・・・と思ってる。

まだスタッフ数名で頑張っております、とおっしゃっていましたが、あれだけの知見と議論を粘り強くすることができる方々が集まっていて、そしてパッションもある。「公益資本主義」の考え方がレポートされるのを心待ちにしております。素敵なお仕事をされる方々とお会いできたこと、深く感謝しております。

ソーシャルビジネスを育てるSVPのパートナーをしている方々と本日はBOP層に関するお話をするため、やはり私のお気に入りのyomicaにて。(http://www.yomica.com)

さて、今日、いろいろ話していたのですが、みんながなんで最近「BOPビジネス」に期待しているのか、がようやく分かってきました。でも、「BOPビジネス」って何、ってことを理解している人は少数派なんですね。いろいろヒアリングをして歩かれているけれど、苦心している様子でした。

BOPビジネスの定義はいろいろあると思うが、私の考えは、こんな感じです。

まず、二つ、大きなくくりがあります。

(1)Accessibility (届くべき人に製品・サービス・システムが届くこと・物理的にも・金銭的にも・文化的にも・非識字や識字などの点でも・ジェンダーや年齢の点でも)ここにAcceptability、Affordabilityなども含まれてくると思ってます。

(2)Sustainability (持続可能性と日本語で訳したら分かってもらえるか分からないけれど…。経済的にも、ローカルで回る経済としても、人材としても、途上国と先進国の関係性としてもサステイナブルであること)

があって初めて、それは「BOPビジネス」と呼ばれる可能性を秘めていて、でも、まだ足りず、

(3)徹底的なLocalization

(4)そのために必要なBOP層のParticipation

この二つがないと、「促進すべき・BOPビジネス」ではないんじゃないかしら、と思っています。

この世の中には「促進したくない・BOPビジネス(みたいなやつ・もどき・と呼ばれているもの)」は山積しており、そして、そういったビジネスは巷にあふれている。でも、この定義っていうのは一つの指針や相対的な比較の指標でしかなくて、BOPビジネスを厳密に区切ったりするものではないんだと思うのです。

「自分がやってるコレってBOPビジネスなの?」という疑問や、「BOPビジネスをしたいんだけれど、どうしたらいい?」という人の疑問というのは、「いい人になりたいんだけど、どうやったらいい人に見える?」というのに似ています。

そういう場合は上記の条件を、その方のシチュエーションに応じてクライテリアにして、目指す方向性を見つけられるかもしれない。

でも、

「○○を利用して、現在ビジネスをしています。またはしようとしています。

 ですが、これを必要としている人を探してみたら貧困層でした。

 彼らの手に届くには低価格・コスト減が必要ですが、あきらめず、

 消費者に届けることにしました。」

という素直な道筋があっていいのではないだろうか?

または

「貧困層の生活を改善することを目的にニーズを調べてみました。

 そうしたら○○が必要ということが分かりました。そこで低コストで調達し、

 貧困層の生活に合わせて徹底的にローカライズしたモデルを考え出しました。」

という道筋も、もちろんあるでしょう。

それ一つ一つについて名前を付ける必要も何もないのです。

そのアイデアは名前が付くかもしれません。(インドのフィリップスのチャルフアかまど式とかね)

でも、アイデアもすべてオープンソースなんだと思うのです。

BOPビジネスの研究をしている身の上でありながら、ひとつどうしても自分で進んで首肯できない点があったのが、「本当にBOP層の幸せにとって、多国籍企業がビジネスに参入していくことがいいことなのか?」という点でした。

答えは「NO」です。

できれば地域コミュニティの中で完結する方が望ましいと私は思う。いや、地域コミュニティから生まれるビジネスを、コミュニティの人自身が行うビジネスが最も望ましいと思う。この信念は全く変わりません。

それでも何故、多国籍企業のBOPビジネスを調べ続けるのか、といわれると、それは一つの期待からです。多国籍企業も変わるかもしれない、という期待からです。

BOPビジネスを経験したり、やってみようとすることで、企業は学んで、変化し、時代を取り込んでいきます。そのTransformativeで、フレキシブルな性質を獲得することが、時代と、環境と、新興国の人々と、上手に付き合い続けるひとつの必須条件なのだと思います。

BOP層から搾取して日本や先進国に価値を持って帰る図ではなくて、私たちも価値を生み出し、BOP層の方でも価値を生み出し、お互い交換しあいながら、面白いね、と言い合える図なんです。それがNGOだけでなくて、企業組織の中でも起こったら革命的に面白いことがたくさん起こっていくんじゃないだろうか…。

私の期待はポジティブですが、ネガティブを消すよりも、ポジティブを増やすことの方が現実的なんだと気付きました。

100年生きつづける企業が増える社会にしたい。

だからこそ、BOPビジネスについて果敢にやってみようと思う企業を探し求めているのかもしれません。

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