カンボジから帰国 そしてBoPという言葉が本当に適切かを考える


カンボジアから帰国しました。

今度じっくり書きますが、とパワフル集団(笑)と一緒にカンボジアに行ってきまして、彼らの脳みそのすごさと同時に、それ以上にパワフルなカンボジア農民のすごさをたたきつけられてきた。

f:id:shinoise:20090802002447j:image

やはり、何度も思うのですが、BOPビジネスという言葉は私はしっくりこない…。

最初にプラハラードを読んだ時からしっくりきていないのだ。理論的なことも重要ですが、本能的に「しっくりこない」。(大学時代のとあるゼミで、論理の飛躍を見つけるためには本能的に「しっくりこない」原因を徹底的に見つけ出すことをやりましたが、その時の「しっくりこない」感に似ています)

まず、「Bottom of the pyramid」という発想自体に首をかしげてしまうのは「Bottom(底辺)」と呼んでいたからかと思う。今ではだいぶ私自身も割り切りで、使えるようになったけれど。

現在はようやく日本でも「Base」と呼ぶようになってきたが、これも昨年の11月の時点ではみんな「Bottom」と呼んでいて、「BottomとTopの関係ではなくて、対等ですよ、おかしい、おかしい」と話していたら、出会ったのが、上記の個人パワフル集団の代表の方。

その後、意気投合し、今に至った。

こういう出会いがすごい面白い。

私はOxfam時代からずっと、Empowermentの力を信じている人なので、おそらくBottomの話から始まってしまう。これは癖であり、ある意味で偏っているのも気づきつつ、ただ、ここを原体験とする限り、それが一つのコア・コンピタンスにもなっているため、これ以上何か調整することもできない。

じつは、Bottom of the Pyramidと呼ぶか、Base of the Pyramidと呼ぶか、で大きく意識も、作りだす製品もサービスも、プロジェクトも違うと思うのだ。言霊という言葉があるが、言霊が作りだす意識とそこから生み出される形となった製品・サービスは全く違うんではないか、と思う。

ただ、今私たちが目の前にしているのは、既存のビジネスの形態でもなく、どこにも今までなかった形のものです。BOPという言葉がいいのかどうか…。

実際は、コミュニティを基本とした全く違う形のビジネスなのだ。その世界が私たちを呼んでいることをずっと感じてきた。

そして、それがリアリティを持ってきている。

さあカンボジア雑記はこの程度に。あとは、私の頭の中で熟成させて本にする予定。

次にカンボジアに行く時までに一つのアイデアを発展させてから回答を得に行きたいと思う。

広告

カンボジから帰国 そしてBoPという言葉が本当に適切かを考える」への6件のフィードバック

  1. 興味深い内容だったので駄文ながらコメントさせていただきますね。>>じつは、Bottom of the Pyramidと呼ぶか、Base of the Pyramidと呼ぶか、で大きく意識も、作りだす製品もサービスも、プロジェクトも違うと思うのだ。この部分、的を射た指摘だと思います。開発分野の語句・概念は、分析概念である以上に政策(経営戦略??)概念であるためか、比較的短命である、というのが僕の印象です。Johan Galtungの言葉が身に沁みる思いです。Concepts come and go; they do not stay around forever. "Human security" is in, "humanitarian intervention" is on its way out.

  2. Social FinanceやSRIに関心があり、このブログに行き着きました。とても刺激的な内容と思考をネット上で練り上げていくスタイルに驚き、時々閲覧させて頂いています。今回のBottomを巡る違和感の文章を読ませて頂き、alternativeという用語を巡っても同じような議論があったことを思い出しました。言説には常にそれを発するものの立場を含有しますからね。

  3. ありがとうございます。時々来ていただいているとは、恐縮です。拙文致し方なしで本当に未熟者ですが、色々ご指摘引き続きよろしくお願いします。Alternativeという言葉も議論があったのですね。知りませんでしたが、なるほどと納得するところがあり、やはりその単語を使う人は別れているようですね。何かのつながりや系列が見えてくるかもしれず、継続的に意識してみようと思います。面白いご指摘いただき、ありがとうございます。勉強になりました。

  4. コメントいただき、ありがとうございます。ガルトゥング氏の言葉、面白いですね。開発分野の言葉の流行り廃りは確かに速いですよね。(経営分野の言葉の流行りすたりも早いですね)ただ、やはり廃る可能性のある言葉は本質までついていない言葉なのかもしれません…と最近よく思います。本質を突いた、残る言葉は何十年も残っていくような気がします。アマルティア・センの思想も相当昔に書かれているのに、やはり実践の場でempowermentやcapabilityという言葉は重要な思想的背景を含んで使われているように見受けられますし、これに代替する言葉がないように思います。かつ、いろいろ転用しながら幅広く理解を深めることができる余白があり、言葉としても非常に深いと思っています。そういう意味では、BoPはすぐに廃る言葉かもしれません。本質的な意味を含有せず、年間収入3000ドル以下という層を表した言葉にすぎないと私は思っているため、BoPという言葉を使う時は実は慎重に使わねばならないなあ、と思う次第です。求められているのは、この概念をどこまで深め、それが実践と結び付く際に効果を発揮できるような言葉を、共通見解として探していかねばならないのだなあ、と深く思いました。コメントいただき有難うございました!いろいろ深く考える土曜の朝となりました。有難うございます!

  5. こんにちは。検索してたどり着きました。幼稚園では雪&空組、あとは小学校も千葉で同じだった晴子です・・・解るかな?違うかな??なんだかとっても場違いな場所で書き込んでごめんなさい。もしよかったら連絡ください!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中