インド農村の凄腕イノベーションとニーズはいっぱい


現在インドに来ています。

先月の末に出たはずの(日本にいないのでいつ完全に出版されているか把握できていないのですが)「国際開発ジャーナル」9月号の私の記事でご紹介させていただいたDrishtee.comに来ています。農村発企業ということで、農村だけに完璧に展開するディストリビューションチェーンです。「あ~販売代理店か」と思うなかれ、彼らの威力はあらゆるところで発揮されています。

彼らとはコーネル大学のカンファレンスで出会って、NYの夜中にCEOと飲みに行って以来、(実際のところCEOはヒンズー教徒なのでお酒は飲まずオレンジジュースで、ほかの欧米人のメンバーが飲んでいましたが)いろいろとメールで親密にやりとりをさせていただいていて、今回、こうしたコネクションから訪問してもっと詳しく知るに至りました。

CEOのサティアンはやはり素晴らしいキラリと光る人物で、それ以外にも私と一緒にいろいろアイデアを開発してくれているSやVのおかげで、本当にエキサイティングな話がたくさんできています。

ドリシテがラストマイル(ディストリビューションにおける最後の最後の末端血流を指す)にまで届く、その最終点に私たちはいます。この毛細血管の細部にまで物流を届けることが出来ている物流業者は数少ないが、彼らはそれを三河屋と牛乳配達人と卸売業者という役割を担って、血を届けている、つまり製品・サービスを届け、そこに「経済活動の脈」を作り出している。

もの凄いパワーなわけです。

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血流というのはたとえばこんな道をずっと行った先のことです。

え、こんなところにビジネスなんてありえるの?と思うかもしれませんが、人が生き、人が子供を生み、人が家を建て、人が畑を耕し、人がものを食べる限り、この道の先にも製品・サービスは必要とされているのです。

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その道の先に、子どもがたくさん買い物に来ています。ディニーシュというタンクトップのおじさんが、駄菓子やのようにものを売っています。石鹸、シャンプー、砂糖や調味料、ジュース、カップ麺などから始まって、縄や農業用具に近いようなものまで。いろいろです。

子ども以外にもいろいろなお客さんが来るのですが、子どもはちょこちょこと1ルピーずつ落としていきます。おじさんも子どもといるのが楽しい模様。ドリシテが商品を届けてくれるため、日々の生活がドリシテの卸売チェーンでかなり改善されています。

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他のお店でも買いにきた子どもがいます。子ども以外にも様々な製品・サービスを販売しているためにおじさんたちがわらわらと集まってきて、携帯のチャージ用のクーポンなどを買っていきます。私もUKの生活で、Pay as you goという前払式の携帯電話を使っていますが、このチャージ用のクーポンが家から近いところで買えるのは本当に重宝します。

まあ、言ってみれば、インド農村のコンビニですね。

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村ではお祭りが月に何度もみかけるそうです。誰かの結婚式だったり、満月だからお祝いしたり・・・こうしたところにも実は大きなニーズがあります。

私がカメラでとっているけれど、彼女・彼らはカメラを持っていないので、この人生のイベントを写真に残せません。それを写真にして、どこかに飾っておけるなんて、夢にも思いません。発想すら今のところないのです。

そんな夢を叶えるサービスも少しずつ出始めています。フォトスタジオを立ち上げるコミュニティの起業家がかなり増えているのです。私は若い20代の男性がそんなサービスをしているのに出会ってきました。

日本のカメラメーカーさん、プリンターメーカーさん、もしよかったら、このコミュニティの起業家と一緒にビジネスを始めてはいかが?

もう既にヒューレットパッカード社さんがやっていますが・・・まだまだどんな企業もサポートしていない地域やビジネスモデルは多々あります。ここに参入することで大きな将来的な価値を生むことは確かなのに、なかなか誰もその可能性を事業化するまでには至らないのですね。

(その点、HPについては新興市場をかなり深く理解していますので、本当に「あっぱれ!」としかいいようがありません)

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最後にTata Nanoを見かけたので激写してみました。どうやら6月ごろに発売開始になったようですが、販売予約でウェイティングリストの状態みたいです。インドではMalti-SuzukiとHondaがもっともよく見かけましたが、次第にTata Nanoも出てきている様子。他にも欧米企業の車(現地企業と合弁のものなど)はよくみかけました。

と、ラストマイルで見てきたニーズを少しだけお伝えしました。

ニーズは他にたくさんありましたし、こうしたニーズに対するブレストを日々現場と続けています。

もし、こういうののニーズはなかったかしら?というものがあれば、こちらのコメントにどんどん書いてくださいませ。メールにてお答できるものはお答いたしますので、メールアドレスもお忘れなく…。

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