私の仕事、今のところ。

この間、このブログの「about me」にコメントをいただきました。

https://novelleshinoise.wordpress.com/about/

こんにちは。BOPビジネスには以前から興味を持ってました。槌屋さんはどんな仕事をしておられるのですか?そしてBOPビジネス関連にはどんな仕事があるんでしょうか?

というわけで、今日はここに私のお仕事について、詳しく書こうと思います。今まで、近くの人には結構言ってきましたのが、そういえばあまりきちんと書いていないし、私の会社が英国法人の会社ということもあり、私のプロフィールも正式には公開されていないので、Linkedinなどをみてもらうしかなかったかも、と思います。

 

 

私の仕事は、分かりやすく言うとBoPビジネスの研究者兼コンサルタントです。知識開発と事業開発、両方やっていて、実務者側の苦労を一緒に背負って走ってる感じです。

どうしてこうなってしまったか、というと、もともと、うちの会社の中の「インキュベーション」という部隊にいました。そこは新規事業の開発をお手伝いするのが仕事。だから、元々、まだ市場が確立していない分野の産業とか、政策的介入がある市場とかの分野の新規事業のお手伝いをしていました。いわゆる「社会インフラセクター」(公共自治体がやるような社会インフラの構築に、民間企業が参入していく等)や、福祉・医療などの新規事業、環境事業の投融資など、そういったプロジェクトを作っていくお手伝いをする仕事をやってきました。

そういう訓練を受けてきた、というか、そういう経験ばかり積んで来てしまったので、不確定要素の強い新規事業を、山っ気のある人たちとつくり出すことは得意になったんですね。どういうリスクがあるな、とか、こういうことは先にやっとかないとな、という一定の新規事業開発のフォーマットはできるようになったんだと思います。また、公共系のイントラプレナーの方々のお仕事を手伝うことも多かったので、民間企業だけでなく政府や自治体の方々の思考プロセスの上で、新しいことをする、というのもやってました。

それと、もともと、その前に、OxfamというNGOにいた時も、日本でのOxfamの立ち上げ時から拡大期までを経験し、ソーシャル分野のベンチャーみたいな状態を数年過ごしています。そういうのが私の原点なので「スタートアップ」系なんですね。

いろんな形のソーシャル分野のスタートアップに関わって来た、というのが正しいかもしれません。まあ、逆に言うとそればっかりやってきて、他を知らないですね・・・。すみません。

 

 

今、お給料を頂いている仕事は、「BoPビジネス分野/ソーシャルビジネス分野のみ」です。それ以外の領域は請け負っていないのですが、イントラプレナー(社内起業家)となっている人たちをサポートし、事業として成立させ、スケールさせていく。それが私の仕事です。

海外で、自分の仕事を説明する時は、”Consulting to let the big corporate enter the social space and engage into social enterprise, and to establish social business in developing countries together…”とかなんとか話すことが多いです。「多国籍企業が、ソーシャル分野に入る際の戦略立案に関わるコンサルティング」みたいな形で説明してます。

多国籍企業が途上国でソーシャル・ビジネスを創出する際に、カウンターパートになる企業/組織を見つけ出し、コラボレーションできる基盤を作るためのファシリテーションを行い、ビジネスプランを作るまでの過程をデザインする、ということを行っています。

 

 

それと同時に、知識開発的な部分を担当してます。BoPビジネスに関して、プロジェクト立案のために必要な様々な情報を収集し、分析し、新しいメソッドを取り入れ、それらを評価する、等の一連の活動もやっており、それが私の「BoP分野の研究活動」です。その為、世界中の実務者達とネットワークを作り、論文を書き、新しい知識を深堀し、それを実際のプロジェクトに生かして行く、という活動をしています。

足で稼ぐ、といっては何ですが、『ノマドな研究員』になってしまったのも、全て現場で実際にイントラプレナー(社内起業家)の方々や、現地のソーシャル・アントレプレナー達と一緒に働いているからで、どうしても農村から農村へ、と移動しながら、ネットワーキングもしていると、結果、ノマドになってしまいました。(本当は家でじっとしていたいです)

 

 

今では、このBoP分野の仕事も5年間続いており、(今数えてびっくりしました)この間に10数社の大小様々なBoPプロジェクトに関わらせて頂きながら、イントラプレナーを支援しています。これでご飯を食べて行けるようになったのも、嬉しい限りですし、うちの会社の中にも私以外に7−8人のメンバーが立ち代わり入れ替わりで、BoPチームを構成しています。でも、もともとこの分野の事業を持つようになったのも、5年くらい前から本格的にやりはじめたにすぎないのですが、私が現在所属している日本総研の変わったところは、こういう「新しい分野を立ち上げる社員」をサポートしてくれる仕組みがあったんです。私のような一風変わった人間を拾ってくれたのも、おそらくこういう度量がないと無理だったと思います・・・汗

基本、私は「BoPオタク」なので、この仕事は大変満足度が高いですが、もっと言えば、日本企業の中で「新しいことをしたい」と思っている人を支援する、というのが私が自分の仕事の中で一番すきなところ。これを簡単に「コンサルティング」と言う言葉ではまとめきれないところがあって、私の中でこの単語はあまりしっくりきてません。私はコンサル向きじゃないなあ、と思うことも多々。むしろ戦友。そういう感じです。

というわけで、一言でまとめると、日本でソーシャルビジネスを起こそうとするイントラプレナーの人たちを外部から支える戦友、という仕事ですね・・・

 

 

 

あと、私のような仕事以外で、BoPビジネス関連で、どんな仕事があるんですか、という質問。

これもよく受けるのですが、二つ答えがあります。

まず、事業を実施するために必要なもの全てが関係ある仕事だと思います。投融資、ベンチャーキャピタルなどのファイナンス側、政策的介入等のポリシー側、私がやっているような事業の開始・拡大をサポートするコンサルテーション、事業を評価したり改善したりする評価側、などなどです。他の事業に必要なものとほとんど変わりません。

 

 

あと、もう一つ。BoP分野/ソーシャルビジネス分野は、新興分野なので、自分で「職種」を作っていく分野です。自分で思いつき、自分でそのビジネスの形式を考えだせば、それが一つの「職種」を生み出して行きます。

うちの会社でも私が最初にBoPビジネスのインキュベーション(新規事業の孵化)の手伝いをしていくべきだ、と主張した時、反対意見を出されたシニアの方々も沢山いらっしゃいました。皆目見当がつかなかったのだと思います。でも、そういうコンサルティングの枠組みを、うちの会社の中で造り出しました。やったもんがち(by明和電機)というわけです。

かつ、これはうちのチームでいつも話しているのですが、「コンサルティング」という概念を根本から見直すものになりました。こうやって、新しい時代にフィットする、新しい形を模索し、新しく作り出して行くのが、BoPの分野の醍醐味なんだと思います。

 

 

というわけで、BoP分野は、まだまだ未成熟の分野。だからこそ、自分で作ることができる職種が無限にあります。どんどんつくり出してくださるのが一番いいかと思うんです。

皆さんはどう考えますか?

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世界を旅する。人間らしく。Travel like a human…. Live like a human

Bed and Breakfast.

B&Bって日本では民宿でしょうか。

世界中を転々しながら仕事をし、色々な都市にちょこちょこ腰掛けて仕事をするノマド研究者にとって、とても興味深いサービスを発見したので、今日はご紹介。

その名も Air BnB (http://www.airbnb.com/)

来月行くカンファレンスの公式宿泊施設として紹介されており、(笑)米国ベイエリアの起業家連中からのお墨付きをもらっているサービスです。

 

自分の家の空いている部屋を世界中の人にBed and Breakfastとして提供する。

自分が旅人であれば、いろんな人の部屋を旅する。

そんな夢が実現するサービス。うちのパートナーが数年前日本でシェアハウスのビジネスをやっていたのですが、シェアハウスやノマド的な仕事の仕方を、イノベーティブな旅人的にできたら、と、そんなことをぼーっと夢想していたら、ほんの数クリックで可能にしてくれたサービスです。

 

同じようなことを夢想する人が沢山いるんだなあ、と、笑みがこぼれてやみません。

 

以前、似たようなサービスで、Couch Surfingというのがありました。

「自分の家のカウチを、世界中の旅人と交換する」

このAir BnBはカウチを卒業した人におすすめです。バックパッカーではないんだけど、通常のホテルには泊まりたくない。(仕事がある、とか、勉強がある、とか、もっと落ち着きたい人向け)だけど、地元の人と触れ合いたいし、その土地の普通の人の生活を感じたい。でも、バックパッカーは疲れるからユースホステルには泊まりたくない。そんな感じの人にはおすすめです。中には、完全にホテルと変わらないじゃない!というようなものもあるので、選び方次第ですね。

 

その家のホストがどんな人かしっかり分かること、どういう仕事をしていて、どんな話を夜一緒にできるか、どういう人が今まで泊まったか、どういうハウスルールがあるか、などが分かります。家主の趣味、好きなものなども分かります。また家によっては家主は一緒に住んでいない場合もあるので、その時はその家を独り占め、つまりウィークリーマンション的に使うこともできる。信頼と、効率の良いシェアの発想で成り立っているこのサービス、とてもスマートだと思います。

 

ロンドンにいる友達などには絶賛おすすめをしながら歩いているのですが、今度、このサービスを本格的に使おうと思っています。下手なホテルに泊まるよりも安全だと思います。それに、なによりも部屋のコンディションがホテルよりはるかに良さそうです。

 

そして、ロンドンのわが家にゲストハウスが1室、ひっそりとしているので、それを登録するかもしれません。

ロンドンで登録すると、プロのカメラマンが来てくれるそうで、来週、撮影をすることになりました。こういうサービスが無料であるということが、ビジネスモデルとしても面白く、この会社、なかなかやるなあーと、このイノベーティブな発想にわくわくさせられています。

 

最近、こうした「ソーシャルメディア」のコアの発想を、リアルの世界で実現するようなシステムを作り出す、スマートな会社が増えて来ていて、面白いなあーと見つけては使ってみて、楽しんでいます。

 

最後に、この会社を設立したアイデアマンのプレゼンテーションを。最初の30分で、ささっと作ってしまった、というエピソードは面白いですよ!

Nomadワークの三種の神器?

最近いろいろなツールに関して、いろんな人から質問されます。それといろんな人とアイデアを交換して、ツールの知恵を溜め込むこともしばしば。ライフハックならぬ、ノマドライフハック。今日はそういうことを少しばかり。

基本的にノマド・ワークと言えば、どうしても必要不可欠なのが携帯、バッテリー、クラウド。ハードとソフト両方が色々な仕様を求められます。

私は携帯はBlackBerryとiPhoneの両方を使っています。なんでかっていうと会社のと自分のなのであって、決してモバイルおたくというわけではありません。(会社がBlackberry)
BlackBerryは日本語が取るやつで、やはり文字が打ちやすい。ただ、画面のインターフェイスはあまり見やすいとは言えない。iPhoneは文字を打つのも相当早くなりましたけど、それでもストレスはたまります。iPhoneは基本的に情報収集が基本。iPhoneでは名刺管理をしていて(これもよく聞かれますが、私はFast Ever SnapEvernote名刺認識管理ソフトCamCardを使っています)名刺をもらったらすぐに移動中に写真をとって登録し、その後、Linkedinでつながっておく、ということを続けています。

最近、自分用のパソコンであったHewlette Packard の2年前に購入したネットブックがいかれはじめたので、SKOLL FORUMでみながつかっていて羨ましかったということもあり、Mac Book Airを購入。久々にmac環境に戻りました。これと外部充電池(Hyper Juice)をセットにして約13時間持ちます。総計1.3kg。(が最近、この中国製の充電池が2−3時間しか持たなくなって来た・・・まだ買って2週間くらいなのに。買い直すしかない様子。。。。)

Mac Book Airでは、iPadに入っているようなソフトも使えるので、ソーシャルメディア関係のツールを使い倒す際に大変便利。Appsにて色々なソフトをダウンロードし、使い倒しています。iPad/ iPhoneから学んだことを、Mac Book Airでは反映していると感じます。二年前にmacを購入していますが、その時の設計思想とは大違いで、ここまで変わるのかと驚いています。

私の場合、特に移動が多いので、MBAはkindleを入れて書籍を読むのに使ったり、Scrivenerというソフトで文章を書いたりする際に使っています。Scrivenerは最高に使いやすい執筆用のソフトで、特に注釈を入れやすくなっていて感動しました。私の場合、情報収集したらEvernoteに入れ、その後、Scrivenerで使う文書を登録しておけば、すぐに論文での脚注などに使えます。すぐに買わなくても延べ30日の試用が可能なので、まだ私はScrivenerに支払いをしていません。

それからハード的に重要なのは、ノマドのタフな移動に耐えてくれる優秀なキャリーバッグや鞄。これは数年探し続けていますが、私はSANCOというちょっと安めだけどしっかりしている日本製のキャリーバッグのメーカーを利用しています。もう3年くらい経ちますが、海外への渡航の機内持ち込みできるサイズで、10日程度の荷物は入ってしまいます。南の国に行くのであれば、荷物もかさばらないですから飛び回ることができます。荷物を少なくすることも一つの秘訣かもしれませんが、基本的に私は「洗えて皺になっても困らない服」を3から5枚ずつくらいしか持っていかないので、大体これで収まってしまいます。

いまだにパソコンを入れる鞄は、いいのに巡り会えていませんが、MBAを買ったこともあって、今後はパソコン用鞄が不要になってくると思われます。

最後にキャリーバッグの写真を。少し汚いですが・・・。ノマドで使い倒しているという意味で、ご愛嬌・・・。